18.11.08更新 テンプレート変更につき、スマホのメニューは下に移動しています

【ドラマ】世にも奇妙な物語 -夢男-

タモリさんがストーリーテラーとなり、おかしな物語をいくつかの短編に分けて描くドラマ『世にも奇妙な物語』の春の特別版に村上新悟さんが出演。前の週に引き続き同じフジ系での枠で登場とは世にも奇妙な引き合わせ。私は本当はこのドラマ苦手にしていてこれまでほとんど見てこなかったのですが…村上さんが登場するなら話は別ということで、頑張って見ましたw。

村上さんが出演したのは一番最初のエピソード『夢男』

なんか、あの不気味な顔のやつが活躍するエピソードのようでして…そのインパクトたるや…個人的にかなりハードル高かったですよ。こういうの苦手なんだよなぁ(苦笑)。なんか、喪黒福造が具現化した感じ?(←あっちの方が可愛く見えてしまう)

 

 

スポンサーリンク

『世にも奇妙な物語 ’17春の特別編 -夢男-』

2017年4月29日(土) フジテレビ系(わが地域はOHK) 

出演 中条あやみ、村上新悟、広田亮平 ほか

https://tv-dmenu.jp/latest_news_rss/40481/

 

ストーリー全体について

まずはこの物語についてちょっと触れておきます。

ベースになっているのは2006年にアメリカで実際にあったとされる出来事だそうです。ある女性が精神科医のところに「この男が毎晩夢に出てくる」と相談しに来てたのをきっかけに、同じ顔の男の夢を見たという人が続々と出現したと。その男は”This Man”と呼ばれ、人為的にその男の夢を見るように仕向けられたという都市伝説が席巻したんだとか。実際のところはデマ情報だったということで落ち着いたようですが、”This Man”パニックを簡単に引き起こしてしまえたということがなんとも奇妙で嫌な感じです。

それにしても、よくあんな人相思いついたな。あの顔…眉毛のぶっとさと大きな口、そして何かを見透かすような尋常じゃない目力…こんな男が夢に出てきたらホント一日中呪われた気持ちになりそう。

毎晩妙な男が出てくる夢を見てはその顔が思い出せずモヤモヤしていた主人公ミドリは、軽い気持ちで「この男が夢に出てくるのですが知りませんか」と自作の”夢男”の顔と一緒にSNSへ投稿し呼びかけてみる。すると見る見る間に「自分もこの男の顔の夢を見た」と反響が寄せられついには取材まで受けることに。しかし彼女は多くの反応が起こったことに満足して投稿の影響の大きさを理解していなかった。

しかし、噂は徐々にエスカレートし、ついには「夢男に殺される」と人々がパニック状態を引き起こすまでに発展。自分の投稿をきっかけにとんでもない騒ぎになったことに初めて恐怖感を覚えるミドリ。狂った人々に襲われそうになったところを間一髪、大学の教授に助けてもらったミドリは自分が投稿したのは嘘だったと告白するものの「それは外に漏らしてはいけない」と逆に脅される。
そしてついに大学の同級生が「夢男」の妄想に取りつかれて飛び降り自殺をして死んでしまう。その葬儀の席ではミドリ以外の人たちが「夢男」を崇め奉っている。恐怖のあまり逃げ出した彼女は「夢男」化した警官に撃ち殺されるがその瞬間自宅の寝室で飛び起きることに。これまでのことはすべて夢だと安堵したものの再び彼女に「夢男」の恐怖が襲い掛かる。
なんとも不気味で奇妙なストーリーでした…。いったいどこからどこまでが夢で、夢じゃないのか・・・とか、とにかくややこしくて恐怖というよりかは「気味が悪い」という印象が強かったかも。展開的に怖いっていうのもあったんですけど、主演の子の恐怖の芝居があまりにも「・・・」だったんで(苦笑)そういう意味では恐怖心が分散されてよかったかも。
中条さんは美人さんなんだけどねぇ…なんだかミドリの恐怖心みたいなものが全然伝わってこなくて。どこか淡々としてたし表情も綺麗なままだったのがどうにも違和感。まぁ、おかげで懸念してたドラマの恐怖からのゾワゾワみたいなものは感じなくて済んだんですけどね。

友人役の広田亮平くんは「真田丸」で信之の息子・信吉を演じてましたよね。広田君は朝ドラの「こころ」で幼い弟役で出てた頃から知っているのですが(ただし、あの朝ドラはもう二度と見たくないリストに入っているので再放送も見てませんw)、自然でいい芝居をする役者さんになったなぁと思います。

「夢男なんて信じる方がおかしい」とずっと言っていたのに、友人の葬儀の席でついに覚醒して「夢男に身をゆだねればいいんだ」とミドリに迫るシーンは見ていてゾクっとしましたDocomo_kao20。普通の感覚を持った子だと思っていたのに、手のひら返したように「夢男教」の信者みたいに目がイってしまっててビックリです!あれは不気味でしたねぇ…。すごく印象的なお芝居でした。

ドラマのなかで不自然に思った場面としては…ミドリがけっこうな高さのマンションから飛び降りたのに片目を負傷しただけで綺麗なまま生きていたこと。ふつう、死ぬでしょう、あんな落ち方したら。あそこで生き残ったというのは、飛び降りたのが「夢」ってことなのか?でも本人は「夢じゃない」って言ってたし、なんだったんだろう。ツッコミ入れていいのかどうかわからなくて非常に気持ち悪い。

気持ち悪いと言えば、その直前に出てきたミドリの母が「夢男」の顔になってた場面。このドラマの中で一番恐怖を感じたのってあのシーンだったかもしれない。

ラストシーンは「夢男」がミドリに演説をするのですが…、このシーンはちょっと現代への皮肉が混じっている感じで考えさせられたかな。なぜ人々を恐怖に陥れるようなことをするのか尋ねたミドリに対して

「貴女が私を求めたんじゃないですか。世界はいつでもあなたたちの想うとおりです」

と言い放つ夢男。なんとも終末感あふれる不気味な言葉で、思わず気持ちが立ち止まってしまいました。人間の悪しき欲望が世界を席巻していくと暗示しているような…なんか、いまの世界情勢と重ねて考えてしまった。夢男は恐怖心を煽りその欲望を実現する存在なのだとすると、とても恐ろしいです。

っていうか、あの顔も不気味だし、個人的にはもうあまり繰り返して見たいと思えない作品だなと。

ちなみに「夢男」の声の主はベテラン声優の玄田哲章さんでした。どーもくんの声から夢男の声まで幅広い、さすがです!

 

村上新悟さんについて

村上さんの役どころは、主人公のミドリが通っている大学の脳神経学の教授。役名はなくて「教授」のみでしたね。

授業中のテーマは「夢が人間の欲望と深いかかわりがあること」。夢で欲望を解消していくっていう講義はなかなかに興味深い。そして話は「人はなぜ悪夢を見るのか?」ということに。その答えは、人間が恐怖を欲しているからだという。過去の独裁者は恐怖で民衆を縛ってきたはずなのになぜか人気があった、そこから導き出る考えは、「人間は恐怖を求めてしまう生き物かもしれない」とのこと。実に説得力のある授業です。

この教授役は前の週の料理の先生よりも声のトーンを少し上げている感じでしたが、説得力をもたらすセリフの言葉の力は健在で本当に”教授”の雰囲気が出ていました。なんと言ってもあの滑舌の良さ!声色と同様にそれも村上さんにとっての大きな武器だなと思います。

「悪夢には人間に対するメッセージが託されているかもしれないのです」

うーーん、教授っぽいわ~~。こういう、妙にちょっと落ち着いたインテリ系の教授ってどこかにいそうだよな。それに白衣がよく似合ってました

しかしこの先生、どこか危険な雰囲気もチラホラ醸しだしてて、夢男ツイートで記者に囲まれて得意げに答えているミドリを上から見つめる表情がなんとも不気味でございました。ああいう、ちょっとした短いシーンでもそういうオーラが出るお芝居してるのもいいなと思います。表情に妙な力も入ってなかったし、十分「怪しさ」が感じられましたよ!

そして次に登場した時が、ミドリが夢男パニックに巻き込まれてバスから命からがら飛び出した場面。

そもそも、なんでその現場に平然と存在していたのかがな教授ではありましたが(笑)、「行こう!」と彼女を救い一緒に駆け出すシーンは救世主のナイトみたいwwでかなりカッコよかったです。このシーン、ちょっと、あやみちゃん羨ましいな…って思ってしまったw。それって私だけですかね。

でも、研究室に駆け込んだ時の息が切れてる教授は…ごめん、新悟くん、ちょっと吹いた。いや、なんか、ミドリがすごく平然としてるのに教授だけ肩で息をしてていかにも「必死に走りました」感が浮いちゃってるようでw。そのアンバランスさが見ていてすごく気になってしまった。

教授の部屋の中には色んな「夢男」顔があちこちに貼られてていかにも不気味。「みんなが同時に同じ夢を見るなんてあり得るんですか?」と聞くミドリに対しては「人類の滅亡が近づいているのかもしれません」と物騒なことを真剣に語る教授。その真剣な横顔はかなりカッコいい村上新悟。大人の男って感じでした。

「夢男は人類を滅亡に導く悪夢そのものです」

なんか、夢男の紙をかざす、村上教授の図・・・・シュールだったなww。

でも、「夢男は悪戯で描いた」と訴えるミドリを「そのこと誰かに言いましたか!?」と迫るシーンは不気味ワールドそのもの。あの迫り方は怖かった~~。「僕が解決策を考えます」って一見親切そうに見えたけど、何か裏がありそうな雰囲気がムンムンでしたね。でも、あの、肩ポンはちょっと、やっぱり、羨ましいかもwww。

そうこうするうちに、生徒が一人追い詰められて飛び降り自殺。

「どうした!!??」

と、白衣を翻して急いで駆け寄る教授の後姿はなんだかやたらヒーローっぽくてカッコいい。それにしてもあの光景を目の当たりにしたとき教授は何を想ったんだろうね…。怯えるミドリにまたも「僕が何とかします」って言ってるところをみると…表とは裏腹にかなり冷淡な気持ちで眺めていたのかも。あーー、こわいこわい。この時の目が不気味だったもん、村上教授。

そして、飛び降り自殺した生徒の葬儀でのシーン。喪服で静かに会釈する姿は落ち着き払った大人の男って感じ。ところが、参列した生徒たちが次々に「夢男」派に転じていくとついに本性を現します。

「最っっ高だ・・・!!この時を待ってたんだよ!こんなどうしようもない世界なら、いっそ夢男に塗り替えてもらった方がいい!」

「みんなそれを望んでる!!」

葬儀の最初の時の表情から、まさに豹変!!!目が…目が…完全に異世界にイってしまっているこの表情が…こわ!!!

いやぁ、村上さん、こういったダークサイド的な役が思っていた以上にハマりますね。この表情筋の動きの良さはやはり舞台を経験しているからこそかもしれないなと思いました。今後、黒幕的なオファーがたくさん来るかもしれない(笑)。

と、この不気味感満載のまま村上教授の出番は終了しました。役柄的には主人公のミドリにきっかけを与える怪しい存在といった感じだったでしょうか。これ、村上さん視点だけで見ると終わり方はかなり消化不良ですけどね。てっきり、夢男を操る最大の黒幕で教祖的存在なのか、くらいに考えてしまったらそこまでたどり着かずに切られちゃった・・・みたいな。黒幕っぽさを醸し出しながらも結局その存在意義は霧の中…みたいになってしまった展開が、ファン目線で見ると非常に不完全燃焼な感じだったのはちょっと残念でした。まぁ、物語の視点はその先の方に重点が置かれてたみたいなので仕方なかったかもですけど。

村上さんは『世にも奇妙~』の世界観にハマる役者だよね、みたいなことを以前SNSで話していたことがありましたが、こんなに早くに実現するとは思いませんでした。個人的にはこのドラマに苦手意識が強いのであまり出てほしくない…っていうのがあったんですが、それでもこういった分野で新たなチャレンジをしている村上さんの役者してる姿を見れたことはファンとしてとても嬉しかったです。

これを機会にますます役の幅が広がればいいなと思います。じっくり、少しずつでもこうして役者のキャリアを積んでいくことでまた「真田丸」のような大きな転機が訪れてほしいな。村上さんならそれが実現できると思うし。どんな役でもこれからも私は役者・村上新悟を目いっぱい応援していきますよ。

次に解禁される作品の情報を楽しみにしています。