青春アドベンチャー『白狐魔記 元禄の雪』その1

これまでずっと書かなければと思いつつ手を付けられずじまいになっていたラジオドラマについてですが、ついに、ようやくw、書く機会ができたので少しずつ触れていきたいと思います。

村上さんが一番最初に参加したと思われるラジオドラマは2014年の青春アドベンチャー「獅子の城塞」(NHK-FM)で、こちらは先日再放送がありました。が、リアルタイムで一番最初に聴けたのが2016年の青春アドベンチャー「白狐魔記 -元禄の雪-」(NHK-FM)だったので、こちらから先に触れていきたいと思います。

ちょうどこの放送が始まる時期が『真田丸』クライマックスと重なっていたので、ドラマが終わった直後でも村上さんの声が聞けると嬉しかったんですよね。声優の中にはミュージカル界など舞台で活躍する役者さんも多数参加されていて、その方たちと村上さんが一緒に…って想像するだけでもテンション上がりました😀。

ストーリーは全10回でしたが、このブログは村上新悟さん中心に展開していますので…感想も村上さんが演じた大高源吾が中心となると思われます。全体像に興味がありましたら、原作本があるようなのでそちらを参考にしてみてください。

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青春アドベンチャー『白狐魔記 -元禄の雪-』その1

江戸の浮世に嘘と誠が入り乱れ、その男たちを衝き動かしてゆく&

放送日 : 2016年12月5日(月)~2016年12月9日(金)<全10回>

放送局 : NHK-FMラジオ 22:45~23:00

出演者

  • 白狐魔丸:成河
  • 大石内蔵助:渡辺徹
  • ツネ姫:坂本真綾
  • 仙人:今井朋彦
  • 大高源吾:村上新悟
  • 伝兵衛:石川禅
  • お竹:池田有希子
  • 浅野内匠頭:大家仁志
  • 清水義久:大山真志
  • ナレーション:坂口理恵

山賀教弘、関輝雄、武谷公雄、林次樹、木山廉彬、高橋克明、谷田歩

【あらすじ】

白駒山の仙人のもとで修行し人に化身することができるようになった狐、白狐魔丸(しらこままる)の人間探求の物語の第六弾。「島原の乱」から時は下って江戸中期、将軍・徳川綱吉が治める元禄時代。戦乱は遠く去り、武士も町人も泰平の世に慣れていた。年老いた南蛮堂煙之丞が大店を構える博多を訪れた白狐魔丸は、犬に化身して白駒山への帰途につく。“生類憐みの令”のおかげもあって快適な旅の道すがら、播州・赤穂で領主・浅野内匠頭の一行と行き合う。のちに「忠臣蔵」として虚構の世界で日本人の心に深く刻まれることになる、赤穂浪士討ち入りの顛末に関わり、平和がつづく世に生を全うしようとする武士の有りようを見つめる。

公式HP抜粋

参考 原作本

元禄の雪 (白狐魔記)

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第1回 白狐魔丸、播州入り

元禄の時代、旅をしていた白狐魔丸(声・成河さん)が播州に入った時、何やら物騒な現場に居合わせてしまいます。
成河さんは舞台を中心に活躍する役者さんですが、ラジオで聴く声もとても聞き取りやすく耳触りがよかったです。もともととても通る声の方だと思ってましたが、こんなにラジオドラマに適した声を持っているとは新しい発見でした。

白狐魔丸は白いキツネですが、修行によって人間に化けることができます。それ故に色んな歴史上の人物と怪しまれずにw交流することができたようです。
ちなみに、白狐魔丸が最初に出会った清水義久は吉良の家臣で後の清水一学。声を演じているのは舞台俳優で真田丸にも出演した大山真志くんです。

さて、第1回目の村上さん演じる大高源吾は一番最後に登場。とはいえ、何やら揉めてる様子の声って感じでw人物名はこの時点では出てきません。白狐魔丸がこれからちょっかい出して絡んでいくんだろうなw的なところで終了。

第2回 大高源吾との出会い

白狐魔丸はある浜でトラブルになっている武士たちの姿を目撃。どうやら、殿さまらしき人物が魚を奪った犬に石を投げた漁師に憤慨して成敗しようとしているのを家臣たちが必死に止めている様子。
時は元禄、徳川綱吉の時代。ということは、生類憐みの令ってやつですな。犬に石を投げるということは御法度中の御法度。漁師さんが大ピンチに陥っていると、そんな状況。

「三平、三平!!お前も殿をお止め申せ!!」

と必死に叫んでいたのが、村上新悟さん演じる大高源吾です。

源吾は、「石は犬に当たらなかったから罪にならない」と憤慨しまくる殿を必死になだめてましたが収まる気配なし😅。この殿にしてみれば「犬に石を投げる=自分に石を投げる」ということらしく興奮状態に。と、ここで白狐魔丸が術をかけて「殿」の動きと興奮を収めてなんとか一件落着。
落ち着いた「殿」に安心したように「城に戻りましょう」と促す大高源吾はなんだかすごくイケメンです。うーーん、村上さんの低音が見事に大高源吾の魅力を引き出してましたねぇ😃。容姿端麗で冷静沈着そうな人物が目に浮かびましたよ。

「おい!そのほう!見ておったのか?」

大高源吾は白狐魔丸に声をかける。低音イケボがほんとカッコいい
白狐魔丸はこの時「商人=九十九小吉」に化けていたので源吾は彼がキツネだとは気づいていませんが、もしかしたら「殿」に術をかけたのではないかと疑いますがそのあたりはこの時点ではスルーw。暴れていた人物はだれかと問われると…

赤穂の領主・浅野内匠頭

と答えた源吾。今までの浅野様のイメージとはだいぶ違いますな。神経質そうだというのが前面に出た感じ。「殿は不器用なお方なのだ」という大高源吾の台詞にめっちゃ「真田丸」の直江兼続味を感じたのは私だけではないはずだww。たぶん収録当時、兼続役真っただ中だったことも影響してたかもですね😁。

「ふん、つい口が滑った」

ってセリフもなんだかキザだけどカッコいいw。最後の「頼む」っていうセリフ回しも色っぽい。立ち去り際も実にスマートでございました😆。
ちなみに、三平、と呼ばれていた人物は・・・萱野三平ですね。

このあと町に入った白狐魔丸は市場で大高源吾に変身して買い物を装って情報収集場面があるんですけどw、成河さん、低音ボイス、頑張ってました(笑)。ここで浅野の人柄と、源吾が歌会を開いたことを知るのでした。

第3回 俳人・大高源吾

この回からミュージカル俳優の石川禅さんが江戸の宿屋の主人・伝兵衛役で登場!禅さんは声優も多く経験されているのでやはり上手いですね。
伝兵衛は芝居好きでことあるごとに「小吉」に化けた白狐魔丸を捕まえては話をしたがるキャラww。けっこう煙たがられてるのが笑えます。この日も捕まって話を聞かされることになりそうになりますが、タイミングよく客人来訪。

その来客とは、参勤交代で江戸にやってきていた大高源吾。どうやら伝兵衛の俳諧の師匠にもあたるらしい。江戸の俳人で大高源吾を知らぬ者はいないっていうほどの腕とのこと。そんな博識っぽいところも声に出てますね😃。

その夜、伝兵衛の宿で俳諧が行われるということで白狐魔丸は犬に化身して中の様子を伺います(人間姿で伝兵衛に捕まらない対策ww)。中からは実に美しい低音ボイスの俳句が聞こえてくる…。なんか、うっとりするねぇ~、村上さんのイケボ。ラジオドラマだとそれが顕著に感じられる。俳句の指導をする源吾の声もカッコいい。

その夜、江戸城に潜入した白狐魔丸はただならぬ邪気を察知します。そしてついにあの事件が…!

第4回 松の廊下刃傷事件

白狐魔丸は浅野内匠頭と吉良上野介が揉めている現場に遭遇。この後にその出来事が大きな事件に発展してしまうことをまだ知らない。

後日再び武士に化けて江戸城に潜入した白狐魔丸。
バタバタと畳の張り替えに忙しい浅野家家臣たちのなかに大高源吾の姿も。切羽詰りながらもテキパキ動いている様子が声から伝わってきます。

儀式が終わる3日目の朝、遂に松の廊下で刃傷事件勃発

和田倉門に詰めかけた浅野家家臣の中に大高源吾の姿を発見した白狐魔丸は、犬に化身してその後をつける。源吾の話によれば、内匠頭はその日のうちに切腹を申し付けられるだろうとのこと…。しかしその話口調は緊迫しながらもどこか冷静です。それを指摘されると…

「私はその先のことを考えようとしているだけでございます」

うーーん、やっぱり大高源吾、デキる男!今は内匠頭が預かり置かれた屋敷に家臣の誰かを会いに行かせることが先決です。内匠頭が出てくる門は平川門だと予測し、そこを片岡源五右衛門と一緒に張ることに。罪人はだいたいそこから出てくるらしいという事ですが、「殿は罪人ではない!」と憤慨する片岡を源吾は一喝!

「吾らがそう思わなくても、御公儀はそう思うのです!殿は御覚悟あって刀を抜かれたのでしょう」

はぁ~~~・・・こんな緊迫した状況なのに、大高源吾の声にうっとりしてしまうww。動揺しまくる源五右衛門を

「吾ら家臣が悔やむことは不忠!謹んで事の成り行きに従うしかありません!!それが武士の道理というものです」

と言い含める場面も痺れましたよ。滑舌もしっかりしているので、さらにカッコいい大高源吾が浮かぶんですよねぇ。
そのうえで、源吾は源五右衛門にもし会えることがあれば内匠頭から辞世の句を聞いてきてほしいと頼みます。「後々の世まで人々の口の端に乗ることになりましょう」とあくまでも浅野家のその先を見据えている源吾はひたすらカッコいい。源五右衛門がそれを引き立てる形にはなってますけどね😅。辞世の歌を求めたことも、後々に殿が笑いものにならないようにといった源吾の思いやりでした…。切ない。

「言葉は末永く残るのです!!どうかご辞世を!!」

という源吾の言葉は何だかとても重い。
と、そこへ犬に化けた白狐魔丸に気が付く。「犬よ、あいにく食べ物は持っておらぬのだ」とこんな状況でも気遣いをしてくれる大高源吾。どうやらずっと付けられていたことにも気づいていた様子。こういったところからも聡明さが伺えます。でも、片岡源五右衛門は忠義に熱いけど言葉に理解がないのが玉にきずだと愚痴を漏らしてしまう。

「我が殿のことを遺せるのは言葉だ!殿の辞世の句なのだ。人は死んでしまえば顔など誰も知らなくなる…。絵に残ってもどれだけ我らの顔に近いのか…。出来ることなら、私が殿のお近くに参りたい…。殿のお覚悟を後の世に伝えたいのだ…」

うう…切ないなぁ…源吾😢。なんか、セリフが直江兼続味もあったんだけど、ここはもう、内匠頭を想う本心を打ち明けた場面として…すごく胸打たれましたよ。

この話を聞いた白狐魔丸は内匠頭が刀を抜いたのを見てトドメを刺させる前に術でその動作を止めてしまったことを悔いました。それ故にその最期の言葉を聞くのは自分の役目かもしれない…という使命感に駆られます。

第5回 切腹

満月の夜、浅野内匠頭が切腹の時を迎えていました。その寸前、片岡源五右衛門が駆けつける。言残すことはないと語る主君に源五右衛門はただ泣くばかり。大高源吾の想いを知る白狐魔丸はやむなく源五右衛門に憑依して「家臣にお言葉を」と辞世の句を引き出そうとする。

”風誘う 花よりもなほ我はまた 春の名残を いかにとやせぬ”

その言葉を聞き届けた白狐魔丸は、切腹の瞬間を見ることなく江戸城を飛び出していく。

話を一部始終聞いたツネ姫は、浅野の家臣たちが吉良に仇討するに違いないと推測。少なからず事件にかかわってしまった白狐魔丸は、事の成り行きを最後まで見守る決意をします。

江戸に残った白狐魔丸は商人に姿を変えて情報収集。すると、赤穂に帰ったはずの浅野家家臣が町人に変装して歩いているのを目撃。気配ですぐに大高源吾だと察知します。大高の隣にいたのは大石内蔵助でしたが、その姿は300年前に遭遇していた楠木正成とそっくりだったらしい。

この回は大高源吾の声は冒頭に前回の振り返りで登場したのみでした。

第6回以降は次の記事にて。