今週の山県さん 大河ドラマ『西郷どん』最終回

ついに大河ドラマ『西郷どん』が終了してしまいました・・・。明治編に入ってからは特に早かったなぁという印象。見応えのあるシーンが多く、かなり一生懸命になって応援しながら見ていました。

村上さんが登場したのは11月に入ってから。その回数は少なかったかもしれないけど、ピンクレジットで名前も出てきたし、要所要所でいい味を出していたと思います。それに何より、この大河に参加してくれたことが一番嬉しかった。

最終回はもう、号泣しながら見たのですが…(涙)、とりあえずここでは村上さんが演じた山県有朋の最期の出演シーンについて書いていこうと思います。

 

※最終回全体の感想もぜひどうぞ(超長文ですが 汗)。

 

スポンサーリンク

『西郷どん』最終回  “敬天愛人”  今週の山県さん

前回は「え!?出てた!??」ってレベルの出番でしたがww、今回はなんと、ドラマが始まってから3分後くらいに登場してきたので逆にびっくりしてしまいました(笑)。

山県有朋がやってきたのは、延岡の野戦病院。糸や菊次郎、重傷者はこの地で西郷たちと今生の別れをしました…。山県は西郷を討伐するための政府軍(官軍)の総大将としてこの地を訪れたようです。

ちなみに、ドラマには出てきていませんでしたが、和田越にて山県と西郷は戦っています。それまで陣頭指揮を執らなかった西郷が西南戦争に入ってから初めて先頭に立った戦いとして有名なのだとか。
この戦いに敗れた後、西郷は延岡で軍の解散を宣言したそうです。

「西郷さんはどこへ行かれた?奥方様、御存じじゃありませんか?」

糸たちに丁重に…それでいてちょっと厳しく問い詰める山県。このセリフ回しが微妙なラインを突いていて緊張感があってすごく良かった!!村上さんの低音美声ヴォイスがいかんなく発揮されていました。まぁ、ちょっと兼続味も加味されてたけどw。

それに、陸軍大将の帽子をかぶった姿初披露だったわけですが…これがまたえらい似合っててカッコよかったよ!!もっとアップでたくさんこの姿みたかったわ~~。山県さんの髪型について村上さん最初「ちょっとギャグっぽい…」と苦笑いしてたけどwww、この姿なら全然OKじゃないかな。

と、そこへ西郷従道が登場。山県さんの尋問はここでストップということに。まぁ、ここは仕方ない。

でも、後ろに下がった後の軍人らしくビシっと背筋を伸ばし後ろに手を組んで立っていた姿はすごく目を惹きましたよ。カメラに映りづらいところでも村上さんは山県であり続けているなって分かって嬉しかった。

と、ここで伝令から知らせが入ったようで従道に伝える山県。

西郷一行は小林で姿を見せたあと、南へ向かって進軍しているとのこと。「南」と聞いた従道は、兄たちが鹿児島へ向かっていると直感します。
この時の会話の様子から見ても、従道と山県は同じ目線で会話ができる仲であることが垣間見えましたね。山県と従道は共に視察留学しているし、陸軍創設の時にも山県が汚職で脱落するまでは二人で協力して尽力していたようです。

延岡での山県さんの出番はここでおしまい。

 

スポンサーリンク

次に出てきたのは、城山の戦の直前あたりの鹿児島。

追い詰められ洞窟へと逃げ込んでいた西郷軍はすでに兵の数も激減し疲弊している状況でした。それゆえ、ここで一気にカタをつけたいと軍議の席で幹部たちは「総攻撃をすぐに仕掛けるべき」と口々に山県に訴えています。

「勝利は目前なのになぜ躊躇っているのですか!?」とまで詰め寄られる山県でしたが、彼はなかなかそれに応えようとしない。

目を閉じたまま、どのような決断を下すべきか苦悩する姿がなんとも美しく見えた。

総攻撃を主張する幹部たちの言葉にたまりかねたように、山県は静かに口を開きます。

「ここにおる者で、西郷さんの厚意に預からんかった者がおるか?西郷さんが賊に成り下がったと、心から思うとる者がおるか!?」

「事はそう容易うない…!!!」

あと一歩というところまで追い詰めたところで、山県の中に西郷を殺したくないという想いが強く湧き起ってしまったようです。山県にとっても西郷は「山城屋事件」の時に処分を軽くしてくれた恩義があるわけだし・・・どちらかというと陸軍設置の考えとかは近かったんですよね。それ故に、敵対…しかも総大将という立場になってしまったことは辛かったと思いますよ(涙)。

「容易くない」と言いながら感情の高ぶりから思わず手が震えてしまったシーンはとても印象的でした。あまりに感情がこもったからかちょっとセリフ回しが硬くなったようにも思えましたが、山県の苦しい胸の内というのはストレートに伝わってきました。

その山県の苦悩を感じたからか、川路は「使者を遣わして降伏を呼びかけるのはどうか」と提案します。ただし、その降伏の条件は「西郷先生以下、隊長連中の自裁」…つまり、自ら腹を斬るということだった。川路はこういうところは非常にクールで論理的です。この戦はもはやどちらも生き残るという選択肢は残されていないことを分かっている。

山県としては、西郷の命を奪うことに躊躇していたので「せめて名誉の死を・・・っちゅうことか・・・」と呟きながらも納得はできていない様子だったのが印象的です。でも、ここまできたら官軍の大将として西郷の命を生かすことはできないという現実も分かっている。辛いところだよなぁ…。

なかなか決断を下せない空気のなか、大久保から電文が届きます。

その内容を読んで、思わず従道の顔を見る山県。そこには、「午後5時までに降伏すると決めれば西郷の命だけは助ける」という条件が記されていました。

大久保も、最後の最後に非情な精神を保つことができなかったのです…。西郷が追い詰められたことを知った時、どうしても彼を失いたくないという気持ちを抑えきることができませんでした…。

山県も西郷の命を奪いたくない気持ちが強かったため、何とかこの条件を飲んでもらいたいと思ったはず。それを感じ取った従道は遣いを出してその条件を西郷たちに伝えることにしました。もちろん従道も兄には生きてほしいという気持ちが強かったですしね…。
そんななかで、川路だけは「その考えは甘い」って思っていたように見受けられました。彼だけが、気持ちの中で区切りをつけられていたのではないでしょうか…というか、区切らなければいけないと覚悟を決めていたんじゃないかな。

ちなみに、ドラマの中では大久保が西郷の助命の条件を出してきたことになっていましたが、史実では山県有朋が西郷に自決を勧める手紙を送ったそうです。そこには、西郷と戦いたくないという気持ちが痛いほど込められていたのだとか…。

 

スポンサーリンク

降伏の期限である午後5時まで残り15分…。なかなか回答が来ないことに従道は焦りの気持ちを隠すことができない。

そんな従道を目で追う山県も、心中は穏やかではなかったのではないかと思います。

そして、ついに刻限が過ぎても西郷側からは何も返答がありませんでした…。それは即ち、降伏は受け入れず「死」を覚悟したということになるのです。

大久保の提案に一縷の望みを賭けていた山県は、無念の想いで懐中時計から目を離す…。こうなる可能性が高いことは感じていただろうけど、いざそれが現実になると落胆の気持ちは何よりも重く心にのしかかってきていたと思います。

山県や従道が絶望感に襲われているなか、川路だけがキリっと前を見据えてその場を立ち去りました。西郷への大恩があったのは川路も同じ。むしろ山県よりも西郷とは深い関わりがあったくらいです。でもだからこそ、川路は西郷たちの想いを正面から受け止めたんだろうね…。毅然とした態度で戦場へと向かって行った姿がとても印象強かった。

その後川路は、悲壮な覚悟でかつての親友だった桐野利秋の命を奪うことになります…。あのシーンは号泣しました(涙)。

銃弾の音が官軍陣営にも鳴り響く中、山県たちは静かにその音が鎮まるのを待ち続ける。

絶えず鳴り響く銃声や大砲の轟音を聞きながら、山県は何を想っていたのだろう…。その音が西郷の命を奪うものだと感じながら、自分ではもうどうすることもできない虚しさを覚えていたのではないでしょうか…。銃声が鳴りやんだ時は即ち西郷の命が消える時ですから…鎮まってほしいようでそうならないでほしいといったような複雑な心境だったと思います。

従道は兄の命を奪う銃声を聞くことに耐え切れず、官軍の本営から東京へと戻って行きました。その背中を静かに黙って見送る山県の視線も切なかったです(涙)。

その後西郷は足と腹に銃弾を浴び、その場に崩れ落ちました…。そしてその一年後、大久保も紀尾井坂に差し掛かったところで無残な殺され方をしてこの世を去ります…。

ドラマのラストはこれまで通説とされてきた西郷の最期とは違った描き方をされていたので賛否両論色々と分かれたようですが・・・、私はこの大河ドラマの中ではあの終わらせ方でよかったんだと思っています。

 

これにて大河ドラマ『西郷どん』での村上新悟さんの出演は終了となります。

短い期間、短い登場時間ではありましたが、低音美声を生かしたインパクトのある芝居を魅せてくれました。やっぱりあの声は武器だよなぁ、と改めて。最後の苦悩を出すお芝居はちょっと硬さも出てしまったように見えたけど、山県のやるせない気持ちは痛いほど伝わってきました。

この作品に村上さんが出演したことが本当に嬉しかったです。山県有朋役、おやっとさぁでした!!

また近い将来、大河ドラマに登場してきそうな予感がしますよ。乗馬や弓道や合気道、頑張ってますものね。それが生かせる日が来ると信じて、楽しみに待っています。もちろん大河以外の活躍も大いに期待しておりますよ!