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歴史秘話ヒストリア『戦場の花嫁 愛に生きた女城主』

ラジオ番組で告知していたNHKの「歴史秘話ヒストリア」が先月放送されました。私は歴史やドキュメンタリーの再現モノがとても好きでヒストリアもよく録画視聴していたので、村上新悟さん出演の一報を聞いたときは本当に嬉しかったです。

それにしても、この回の放送は予告の段階からちょっと異例でビックリでしたねw。次回予告の時に「わたくし、村上新悟が野波麻帆さんにプロポーズしますっ(めっちゃ力入ってるw)!」と宣伝してて「ほわ!???」となりましたがな。え、ヒストリアってこんな番組だったっけ!?みたいなw。ああいう予告をさせたというところから見ると、NHKには強烈なシンゴムラカミのファンがいるんだなと思ってしまいました。

さらに驚いたのがHP上に約1か月の期間限定でスピンオフ動画が登場したこと。本放送の主人公はあくまでも岩村城の女城主と呼ばれていたおつやさんなので、スピンオフとして村上さん演じる秋山虎繁のシーンを抜粋し未放送シーンてんこ盛りで紹介するといった感じ。その名も「ひすとりあ活穂(イケボ)集」www。え!?なにこの過剰なまでの村上推し!?とファンである私もビビるくらいのフィーチャーっぷりでして、一部からはこの推しっぷりに異論も出てきたほど。まぁ、後半は完全にファン目線というか…私情入りまくりの文字が出てきましたからねw。

一番吹いたのはこれでしたけどwww。虎繁じゃなくて村上さんになってるしwwいったい何のPRだよ、みたいな。

ただ、放送見終ってから思ったのはやはりスピンオフ動画あってよかったかもって事でした。私情入りまくりの字幕はともかくw、本放送では出てこなかった虎繁のシーンをこの動画で補えたことは結果的にすごくありがたかったです。それにこれ、あくまでもスピンオフですからね。メディアにもいくつか取り上げてもらってたし、村上さんの話題が広がったことは個人的に嬉しくもあったので。

ということで、本放送分について少し振り返ってみたいと思います。

 

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『歴史秘話ヒストリア 戦場の花嫁~愛に生きた女城主~』

2017年5月19日(金) NHK総合 

再現ドラマ出演 野波麻帆、村上新悟、桜木誠 ほか

まずナビゲーターの井上あさひアナウンサーが奈良大学の千田嘉博教授と一緒に岩村城を訪ねるところから始まりました。このお城を守っていたとされる女城主・おつやが今回の主人公。霧深いところにあったことから霧ヶ城とも呼ばれていて、おつやがその霧を操ったという伝説があるというエピソードや、当時から残る大きな岩が存在しているエピソードなどが面白かった。岩山の特徴を生かした防御に優れたお城だったようですね。

そしていよいよ、おつやさんの生い立ちを追っていくことになります。

おつやと信長

おつや織田信長の叔母ということですが信長よりも年齢は若かったそう。確かな記録はないものの、吉法師と呼ばれていた頃の少年・信長とは最初の頃は良好な関係を築いていたようです。孤独な日々を送る少女・おつやをぶっきらぼうながらも気にかけているシーンが何だかとても微笑ましかったなぁ。こんなかわいい時代もあったんだよ、信長には…。

しかし、時は戦国。おつやは織田家のために政略結婚として嫁がされますが、2回とも結婚相手が死んでしまい里へ戻されてしまうことに。そんな傷心のおつやを受け入れてくれたのが幼いころに何かと気にかけてくれていた信長だったと。良い奴じゃないか、信長!そんな彼の元にずっといたいとすら思い始めていたおつやさん、禁断の恋心みたいなものも芽生えていたのかなと…ふと思いました。まぁ、実際に彼女がそう思っていたかは謎ですけどね(あくまでも再現ドラマでの出来事だから)

それにしても、久し振りに聞いたなぁ…信長の「で、あるか」発言。これ大河ドラマ「利家とまつ」で反町@信長がよく言ってたからね。歴史書の中にも信長がその類の発言をしたという記録があるとかないとか。なんか懐かしかった。

そんな信長からおつやは3度目の政略結婚を持ちかけられてしまいます。本当はずっと信長のところにいたかったけど、信長の役に立ちたいと思った気持も本当でしょう。信長が対立していた斉藤家(道三のとこですな)を叩くためにその隣国の遠山家を味方に付けるための政略結婚計画。嫁ぐことに了承したおつやに信長は小さな茶筒を手渡し「何かあったらすぐ助けに行く、これはその証」と言ったそうです。そのおつやが嫁いだ先こそ、岩村だったわけですね。

ところが、岩村城主の遠山景任は病気がちで看病続き。一説によると戦の古傷のせいで体調が思わしくなかったらしいとも…。そんな状況なので子供もできず鬱々とした日々を送るおつや。ただ景任との仲は悪かったとも思えないかなぁ、とも。ちなみにヒストリアには出てきませんでしたが、おつやは織田家の五男・御坊丸を養子として迎え入れていたそうです。自分の子供ではないものの母親として大切に育てたことは容易に想像できる気がします。

その後信長は無事に斉藤家を制圧して美濃の領地を手に入れると、武力によって天下を収める「天下布武」を宣言。次第に苛烈になっていったようです…。そんな時期に岩村城にある男が訪ねてきました。はい、いよいよあの方が登場です。

村上@秋山虎繁登場

村上新悟さん演じる武田信玄の家臣・秋山虎繁、参上。武田家と関わるのは『風林火山』で最初に大河出演した時以来か~。前の大河『真田丸』では上杉家の重臣だったのに、今回は武田家。華麗なる転身w。年齢は何と村上さんの本年齢と同じ42歳!!こんなとこも運命的なつながりを覚えたりw。歴史書には「武略に優れた、甲州一の美男」と書かれてあるとか。この時代の「美男」の基準がよく分かりませんが(笑)そういう役を演じられてる村上さんを見るのはファンとしてうれしい。まぁ、個人的に村上さんは「美男」というくくりには入ってないんですけどね(笑)。

ちなみに秋山虎繁は「武田二十四将」にも数えられるほどの名将でその戦っぷりはかなりすごかったらしいです。特に家康が敗走したとして有名な三方ヶ原の戦いではその追い詰めっぷりが猛牛のようで恐ろしかったと記録されてるほどなんだとか。

岩村城は織田家と武田家の境目にあったため、両家の折衝役を虎繁が担っていたということでこの日もその話し合いに来たと思われます(信長の息子と信玄の娘の婚儀についてのやりとりだったらしい?)。この時点では織田家と武田家は均衡のとれた関係だったんですね。その席に同席していたおつやは夫の心配をし世話を焼いていて虎繁のことは「なに考えてるか分からない人」くらいの認識しかありませんでした。

が、虎繁にとっては運命の出会いだったらしい。おつやさん、超美人だったらしいからそこは納得できるかもw。

虎繁のプロポーズ

ところがこの後、武田家が織田家領内の岩村城に攻めてくるという大事件勃発。戦国時代の同盟関係なんてあってないようなものだからなぁ…。武田方の大将はなんとその折衝役を務めていた虎繁だっていいますから…裏で色々と駆け引きがあったものと思われます。やっぱり戦国怖いし誰も信じられんな。

悪いことにその最中に遠山景任が病死…。おつやは城内の不安を払拭すべく自らが陣頭に立って武田方を迎え撃つ決意をします。これが「おんな城主・おつや」誕生のいきさつだったんですね。ところが、最初のうちは城の立地なども幸いして敵を撃退していたものの、次第に形勢不利となり絶体絶命に。食料も尽きかけ悲惨な状況になった時、おつやのもとに虎繁が話をするためにやってきたという知らせが入ります。それはあまりにも予想外な…この時代にはあり得ないような内容でした。

「おつや殿、某の妻になってはくれまいか!!」

なんと直球すぎるプロポーズ!!!首を差し出す覚悟をしていたおつやはさぞかしビックリしたことと思います。にわかにはその話を信じられず受け入れなかったおつやでしたが、続けて語られる言葉に心動かされてしまいました。

「そなたは誰のためにこの城を守るのか、いったい誰のために生きておるのか!?誰のためでなく、己の幸せの為生きなされ!人が産まれ、死ぬるは瞬く間じゃ。おつや殿はまだ若い。これよりのそなたの行く末、儂に預けてはくれまいか!?」

この、なんともストレートな愛の告白が当時の歴史書の記録に残っているというから驚きです。本当にそういう求婚があったのかどうかについては諸説あって確証はないらしいのですが、もしも真実であったとしたら…虎繁は時代の最先端をいく男だったんじゃないだろうかと。こんな真っ直ぐに熱烈な愛の言葉をぶつけられてしまったら…おつやも陥落しちゃうよなぁ。

もうひとつ、おつやが虎繁に堕ちてしまった理由として考えられるのが…信長が最大のピンチの時に駆けつけてくれなかったことじゃないかなと思います。茶筒を渡してまで「必ず駆けつけてやる」と約束してくれたのに、いくら要請しても来てくれなかった。恋心にも似た気持ちを信長に抱いていたおつやとしては絶望しても仕方ないかなと。信長は当時、浅井朝倉などの強敵とぶつかっていたそうなのでおつや救援を後回しにしてしまった経緯があったらしいのですが…もしもあの時、おつや救援に駆けつけられていたらこの先違った未来があったのかもしれないなと思わずにはいられませんでした。

あと言われているのが、御坊丸の命を助けるため受け入れたというもの。これも考えられますね。

それにしても、演じてる村上さんのプロポーズシーンはなかなかに見応えありましたな。できれば再現ではなく本ドラマでこういうシーンを見てみたいものだと思っちゃいましたw。

結婚生活

こうして虎繁とおつやは結婚。女性が敵の大将の妻になるということで、ふと思い浮かんだのが平清盛と常盤御前武田信玄と結(湖衣)姫。こちらは側室という立場でしたが、なんとなく同じような関係だったんじゃないかなぁとも思えたり。

結婚生活は極めて良好だったと記録されているそう。虎繁との間には六大夫という一人息子も産まれました。この時のシーンが実に微笑ましかったぞ!おつやさんにはなんとなく慣れていたっぽい六大夫役の赤ちゃん。ところが父上・虎繁のもとに渡るやとたんに落ち着きがなくなるという、ねww。

村上@虎繁、六大夫ちゃんをあやすのに必死の巻wwww。もう今にも虎繁の手の中からグズって落ちそうな感じになってて見ていてハラハラしたよ~ww。これは、抱き方の問題ですかね。

撮影の前には疑似抱っこの練習を頑張っていたようですが、本番はかなり苦労されたように見えてちょっと笑ってしまったw。

とはいえ、あのデレ顔っぷりったらwww。この場面だけ虎繁じゃなくて「村上新悟」だった気がする。新悟くん、本当に子どもが大好きなんだね~ってホンワカしてしまったよw。

ちなみに養子として引き取っていた御坊丸は結婚と同時に甲府へ送られ、後に織田勝長として活躍した後に本能寺で亡くなったそうです。まだ若かったそう…。気の毒な人生だったんだね…。

悲劇

おつやと虎繁の幸せな結婚生活は長くは続きませんでした…。信玄が亡くなり勝頼の時代になると武田家は次第に弱体化…ついには長篠の合戦で織田家に敗北してしまいます。これをきっかけにして信長の岩村城攻めが開始されてしまいました。信長としては信頼していたおつやが武田家に下ったことが裏切り行為として許せなかったということのようですね…。おつやは自分の命よりも六大夫を助けてほしいと虎繁に懇願しますが、それに対して「案ずるな、策はある!六大夫もそなたも儂が守る!儂を信じよ!」と頼もしい言葉をなげかけます。よっ!漢だねぇ~、虎繁!!

この言葉にはちゃんと根拠があって、虎繁は誰にも見つからないような抜け道(水晶山)を確保していたそう。ここから食料を調達して持ちこたえようって算段だったんですね。岩村城の地形も手伝い、最初の頃は織田勢と互角に戦っていた虎繁たち。あとは武田からの援軍を待つのみでしたが…運悪く雪の季節に突入Docomo_kao20。長篠の戦いで多くの兵を失っていた事情も相まって武田家からの援軍はついに来られない事態となってしまいました。おつやはまたしても援軍なき戦いに身を投じることになってしまいましたね…。なんとも不運続き。

悪いことは続くもので、水晶山の抜け道もついに織田方に見つかってしまいます。

その知らせを聞いたときの新悟@虎繁の表情が…すげー三白眼で…ちょっと吹いたwww。いや、これ、無念の表情なんだけどね。力入りすぎな気がしなくもない(笑)。

水晶山の抜け道を取り戻すべく虎繁は奮戦しますが数で劣っていたこともあり結局敗走…。万事休すとなってしまいました。このときの戦再現シーンのことを後にSNSで読んだのですが、かなり過酷な撮影だったようですね。かなり短い放送時間でしたが、深夜までそれこそ奮戦続きだったそう。村上さんは戦のシーンが初めてに近かったということもありかなり苦労されたようです。

岩村城が陥落寸前に陥り、餓死者も出始めた頃…。信長から虎繁に「城を明け渡せば命は助ける」といった信じがたい申し入れがありました。そこには「直に話がしたいから信長に面会しに来てほしい」という文言も…。渡りに船のような提案ではありましたが、おつやはあの苛烈な信長がそんな寛大な対応をするとはとても信じられませんでした。私だって信じられないよ。どう考えても、出向いていったら最後…抹殺の運命しか…。

しかし、虎繁は一縷の望みを持って信長の元へ向かう覚悟を決めます。

「儂がおらぬ間、六大夫のことを頼む…。いかなることあっても…生きよ…!!」

虎繁は出向いたら自分の命はおそらくないであろうことを悟っていたんだと思います。おつやたちだけでもそれで助かるならと…悲壮な覚悟で信長の元へ向かう決意をしたのかと思うと…切なくて切なくて涙が。ここの場面での静かな虎繁の言葉一つ一つが胸に沁みました…。

そしてこれが、今生の別れとなってしまうのです。

虎繁が戻らないまま織田に下ることになったおつやでしたが、ある日強引に連れ出され信長の前で磔にされてしまいます。その場で彼女は初めて虎繁がもうこの世にいないことを知ってしまう…。

虎繁は信長の元へ向かった後に捕えられて逆さ磔という残虐な方法で殺害されてしまったそうです。それだけ信長の恨みが強かったということだと思いますが…あまりにも惨いです…。そのシーンを村上さん演じる虎繁で見れるかと思っていましたがなかったのでそこはちょっと残念。無念の思いあふれる最期の村上@虎繁のお芝居も見てみたかった気がしますが、主人公はあくまでもおつやさんですから仕方ないかな。

それにしても、おつやさんまで磔の刑にするとは…信長恐るべし。自分を裏切って敵方の嫁になったのがよほど許せなかったようですが…致し方ない状況とはいえ信長も「駆けつけに行く」という約束を果たしてませんからね。なんとも理不尽な感じがしてしまいますよ、やはり。あの時駆けつけていたら…こんな未来はなかったかもしれない。でも、そうなったおかげでおつやは一時でも本当の幸せを感じることができたわけで…なんだかすごく複雑です。

信長への激しい恨みの言葉を残し、おつやは短い生涯を終えました…。岩村城に残っていた人たちも残らず殺されてしまったそうです…。哀しすぎる悲劇…。

しかし、哀しいだけではない希望の秘話も。

六大夫のその後

おつやと虎繁の一人息子・六大夫は、実は、水晶山の抜け道を奪われる前にそこを伝って逃げることができたのだそう。ん??そうなると、信長に出頭する前に言った虎繁の「六大夫を頼む」っていうセリフの時期と合わない気がするんだけど??あれは、六大夫が無事に戻ってきたら頼むって意味だったんだなと解釈するようにしますw。

六大夫は逃げる前におつやから虎繁にもらった観音菩薩像を託されたそう。その時、おつやは観音様の持つ蓮の花を抜いていました。後日無事に再会できたときにたしかな証拠として確認できるように…。幼かった六大夫はきっとおつやの顔をよく覚えていない。だから成長した時に自分が母親だと名乗れるよう、願いを込めて蓮の部分をおつやは持つことにしたんですね…。なんと切ない母心。このエピソードはめちゃくちゃ泣けました。

無事に逃げ延びられた六大夫が向かった先は、瀬戸内。

六大夫の名前の横に「村上」の文字が出てきた時はビックリしましたよ~~!!SNSも「!?」状態でしたからねww。

実は六大夫は信長に抵抗を続けてきた村上水軍のもとへ身を置いたそうなのです。なんか、関係ないけど…村上さんとの数奇な運命もちょっと感じてしまいますね。虎繁を村上さんが演じることと繋がってる気がして…。

その後、六大夫は関ヶ原の戦で討ち死にしたと伝えられているのだとか。

おつやと虎繁の息子は立派に育ち、生き抜いたんですね。そのことが分かっただけでも何だか胸が熱くなるエピソードでした。

「~ヒストリア」としては今まであまりなかった俳優による直の台詞でのドラマ仕立てでしたが、とても見ごたえのある内容だったと思います。できればこれを再現ではなく一本のドラマとしてもう一度見てみたいな~と。村上さん、良い作品に出られてよかった!

次は本当にドラマの中での村上新悟さんが見たいぞ~。情報解禁を楽しみに待ちたいと思います。